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N0.37 「ショートカット」 [日記]


 おいおい、なんだ?お前のデスクトップの汚さは。


 キレイかどうかは仕事には関係ないす、だと?

 ほう、さも立派な仕事してそうな口きくじゃん。


 余計な御世話ですって?なんだその態度は。


 モニタ画面もベトついてそうだし、静電気でくっついたチリが

堆積してるんじゃねーか?モニタの輝度、目一杯に上げなきゃ、

見えねーんじゃねーの。


 おーおー、それにキーボードの汚れ方もハンパないね。

 お前さ、トイレの後とか、食事も前とかも、手洗わないだろ、

石けん使って洗ったことないだろ。


 そんなキーボードじゃあキー打つのだって、大変だろ。

汚れが邪魔しちゃって。

ん?ショートカットキー多様しますから心配いりませんって、何それ。

理由になってねぇよ。


 おい、人が話してるんだからシカトしないでいいかげんこっち向けよ。


 パソコンの知識なら、自分の方がよっぽどスキル高いんだから

いいじゃないかって?


 よかねぇよ、ここ曲がりなりにもオフィスだぞ。公共の場、だぞ。

おまえんちじゃねーぞ。治外法権でもねーぞ、大使館じゃねーんだから。


 システムエンジニアだかなんだか知らんけど、PCが使いこなせるのが

そんな偉いか?デスクトップがしっちゃかめっちゃかいに散らかっている

状態でいいのか?いざというとき、同僚が困るんじゃないのか?

社会人として、どうなん?それ…


 ほら、人差し指で画面さわると、ほら先端がこんなに汚れる…

世の中にはOAクリーナーってもんもあるでしょ?


 道具なんて、使えればいい?しょせんPCなんて道具に過ぎませんって、

それ言う? 昔から、職人さんは道具を大切にしてきたんだぞ。

自分なりに使いやすいように工夫や改良を懲らして、ってやってきたんだぞ。


 何?PCもカスタマイズしてます?ショートカットキーの使い方も

知らない上司に、いちいち言われたくない?言葉返してくるねー、おまえ。

 こだわるね、ショートカットに。


 じゃあさ、おまえ、知ってる?キーボードをクリーンナップする方法。

 一発できれいになる方法があるんだぜ。


 そんなの知りませんって、あるわけがありませんって?


 じゃあさ、教えてやるよ、両側のシフトキーをまず、押すだろ。


 お、ようやくこっち向いたな。さぁ、どうすると思う、

何でも知ってるショートカットくん…。


 お、やってみる気になったか、素直なとこあるんだな。

そう、シフトキーを両方ともだ。


 それでな、次は、スペースキーに、口を近づけて、

思いっきり息を吹きかけるのさ。


 ほら、キーの間にたまったホコリが思い切り吹き飛ぶぜ。

な、素早く掃除できるだろ…。


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You Tube でテキスト動画はじめました [日記]

You Tubeでショートショートをテキスト動画にして公開しました。

 とりあえ20作品をアップ。

 ぜひお立ち寄りくださいませ。

記念すべき一作目はこちら

↓ 

https://www.youtube.com/watch?v=srx42uWfi3s 

 宜しくお願いします。 


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No.36 「バーでの出来事」 [日記]


 シングルズバーで飲んでいたら、いい感じの女と隣り合わせになった。

 仕事帰りに時々寄らせてもらっている店だが、この店に独りで来る女性客と

いうのは珍しい。

 ワンピースの袖からのびた二の腕がとてもか細くセクシーなわりに、胸の

ボリュームは十分すぎるほど。大きく開いた胸元にはやわらかそうな谷間が

のぞいてる。

せっかくのチャンスなので、勇気を振り絞って話しかけてみたら、なかなか

フレンドリーな性格らしく、いろいろ気が合って話が弾んだ。

 年齢的にも俺とそう変わらないこともあって、好きな音楽のジャンルだとか、

映画の話でひとしきり盛り上がり、いい感じになってきた。とても傍からは

初対面とは見えないだろう親密な空気がふたりを包みはじめた。 

 グラスが進むのに比例して時間も刻々とその針を進め、ふたりともいい

感じに酔ってくると、だんだん女の方は「いやだぁー」などと笑いながら

俺の肩を叩いたり、俺の太股に手を置いたりと、しきりにスキンシップを

繰り返すようになってきた。

 そして、俺の得意の下ネタのジョークにも上半身をのけ反るほどに大笑いして、

俺の肩にしなだれかかってきた。

 彼女の首筋からはパヒュームの香りが漂ってきて、おれの鼻孔を刺激した。

 お、これはイケるな、と思った。

 そしてタイミングを見計らって彼女の肩を抱き寄せると、俺は耳元に口を

近づけて小声でそっと囁いた。

 「せっかく仲良くなれた楽しい夜だ。もう少し一緒に過ごしたいな。

このあとホテル、どう?」

 大抵の女はこう囁くと、そのままの姿勢で黙って頷く。

 けれど、彼女の反応は違った。

 「んー、今日は、そこまでの気分じゃあ、ないかな」

 彼女は俺の目を見つめて、コケティッシュ微笑んだ。

 「こんなに気分が高ぶっているのに?」

 「もっとよくお互いのことを知ってからにしましょうよ、

まだ、ちょっと、そこまでじゃなくて」


 「最後の一歩には踏み込んで、俺を受け入れるわけにはいかないってこと?」


 「うん。またの機会にして、ね」

 わかった、そういうことか。

 「またの機会なら、ホテル行き、オッケーしてくれるんだね。

じゃあ十分ほど待ってて…」

 俺は彼女の返事も聞かず颯爽とカウンターの席から立ち上がり、

バーの扉を開けて外へ出た。

 数分で、紙袋を片手にバーに戻ってきた俺は、それを彼女の前に差しだした。

 「ほら、買ってきたよ、電動マッサージ器、略して電マだ。君が望んでた、

股の機械だ。さあ、ホテル、行こう!」


 


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No.35 「独り寝シスター」 [日記]


 ある修道院に、神父様から何度もオナニーを見つかっている修道女がいた。

毎晩ベッドに入るとどうしても下半身に手を伸ばしてあの部分を弄ってしまう。

これはもう習慣というか、癖というか、日課というか、本能であって、本人と

してもどうしようもないのだという。禁じられても自然と無意識に手が股間に

のびてしまうという。

 今日も股、じゃなくて、また絶頂に達した時にあの声を個室から漏らしてしまい、

修道院の回廊を夜間巡回していた神父様に聞かれてしまった。

 そんなことから夜中だというのに懺悔室に呼び出されてしまった。


 「我慢できずにまたやってしまいましたね、シスター満子。これまで

何回も約束したではありませんか、もう決してオナニーはしないと…」


 神父様は怒りを抑え、冷静な口調でシスター満子を問いただした。


 「違いますわ、神父様。私は決してオナニーなんかしてはおりませぬ」


 懺悔室で両手を組み、跪いた姿勢のまま眼を瞑り、シスター満子は答えた。 


 「ほう。では、ベッドに横になり、足首まで覆っているはずのトュニカを

胸も露わにまくり上げて素肌をさらし、さらには脚をM字に開いて手で

股ぐらを弄っていたのはどうしてかな」


 「あら神父様、そんなところまで見ていたのですか、ドアの小窓から…」


 「そうじゃ。派手によがり声が聞こえて来たからな。あれが手淫ではないと

したら、なんであろう。場合によってはこの修道院からの退出を貴方に求め

なければならなくなりますよ、もう絶対に手淫はしないと約束したではあり

ませんか。こんどやったらここから出て行きますとまで、あなたは言ったのですよ」


 「はい、神父様、約束したのは私です。でも神父様、私はオナニーや手淫など、

そのようなことは決していたしてはおりません」 


 「いいかげんに自らの罪を認めては如何かな。あんなに悶えながら、

大きな声を上げて、気持ちいいわ、ああ気持ちいい、と繰り返していたではないか。

あれがオナニーでも手淫でもないとすればなんであろう。シスター満子」


 するとシスター満子はにっこり笑って答えた。


 「これを言っても多分神父様は信じて下さらないでしょうが、私は透明人間と

セックスをしておりましたの。毎晩絶頂に導いて頂いておりましたが、決して

オナニーなんかではありませんわ」


 すかさず、神父様がこう返した。


 「ほう、それではその透明人間はすごいテクニシャンで毎晩でもオッケーの

 精力の持ち主だと?」


 「もちろんですわ、神父様。彼は私がしていただいたいと思っていることを

 先回りして撫でたり擦ったりしてくれますわ」


 「なるほど。さぞかし素晴らしいイチモツの持ち主なのでしょうね。

ではその透明人間にあなたから伝えてください。明日からは私の部屋に

来るように。シャワーを浴びて待っているからと」

 

 


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No.34 「チキータ」 [日記]

 駅からの帰宅途中、公園の横にある細い道を早足で歩いていると、突然公園から

 私の前に何かが飛び出して来た。

 ワッと驚いて立ち止まると、ロングコートを着てサングラスをかけた男が私を

 遮るように立ちはだかった。そして着ていたコートの前を両手で開いた。

 男の下半身は、裸だった。上半身はシャツらしいものを身につけていたが、

 下半身は裸で、肌の白い太股や脛に生えた毛がなんとも薄汚く、なぜかソックス

 とビジネスシューズを履いていているのがとてもキモかった。

 そしてその男の股間にはどうだ、とばかりに男根が屹立している。周囲の陰毛

 が黒々として、人間の身体の一部分のというより、動物や植物かなにかを見て

 いるような感覚ですらあった。


 夜だというのにディテールまでよく見えたのは、その男が立っていたのは、

 ちょうど街灯に照らされる場所だったからだ。そう、完全に確信犯。明らかに

 変質者による猥褻物陳列罪ってやつだ。

 握った両手を口元に当てて絶句している私を見ると、その変態男はニッコリと

 笑い、自信たっぷり気に言った。

 「へへへ、ねぇちゃん、へへ、俺のこの立派なバナナ、食わんか?」

 ニタニタと品のない笑いを浮かべた。


 男根ぐらい、別に初めて目にしたわけでもないし、つーか、今までには何本

 もの男根を目にしてきた私だけど、マンガのような典型的な変態男に遭遇

 したのが可笑しくて、フリーズしたふりして観察してやった。


 すると、男はこう続けた。

 「どうだ、ねえちゃん。太さといい、長さといい、立派な反り具合といい、

 文句なしのビッグガイだろう。へへへ、気に入ってくれたかい、はははは」

 心持ち腰を突き出すような姿勢て笑いやがった。

 こんな変態男を目の当たりにすることなど、滅多にあることではないので、

 今度女友達と飲み会する時のネタにしてやろうと思い、もう少し観察して

 やろうと思った。

 驚いて言葉も出ない私をアピールしてやろうと、「ヒッ!」とか言ってみた。


 それに調子に乗ったのか、変態男は続けてこういった。


 「なんなら、触っても、かぶりついてもいいんだぜ」


 変態男の股間には、ご自慢の息子さんが、どうだ、と言わんばかりに天を

 仰いでいる。あら、よくみたら、サイズ的にも普通の範疇だし、とりたてで

 ご自慢するほどのモノでもないじゃない。


 この先、観察してみても、面白い飲み会のネタはなさそうだったので、

 空手二段の私の前蹴りをご披露するまえに、この変態男にひと言いってやる

 ことにした。


 「あらー、すごーい、なかなか太いチキータじゃないの」


 「わはは、すごいだろう。どうだ、まいったか」


 「でも残念、そのバナナ食べられる人はいないわね。だって、バナナは剥か

 なきゃ食べられないもの。剥いてからまた来てくださいね、真性さん!」


 私はニッコリ微笑んだ。



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No.33 「ファック…?」 [日記]


あんた、とうとう買いはったんやね。例の家電製品。電気モノは抵抗あるとか

言うてたし、手が一番ええとか馬鹿にしてたやないの。

でも、やっぱりあると夜とか便利やろ。

これからはあんたとウチ、毎日できるやん。

やりたくなったら、すぐできるやん、うれしいわー。

あんたは、毎晩寝る前とかがええの?。してほしい?

ほな、ウチもあなたがやってくれたら、お返しにかならずやったるわ。

あんたも出したら気持ちいいええんやろ。

ウチもホンマは受け身だけのが楽なんやけどな。

あ、ウソウソ、絶対ウチも出すよって、怒らんといて。

ううん、時間にはこだわらへんわ、別に寝る前じゃなくたって、

いつでもええよん。それがいいところやない。

出したいときにいつでも出せるのがメリットやもんね。

もやもやしたときにパッと出せたらスッキリするやろ。

買ったばっかりやから初めから順番にやり方教えて欲しい?

じゃあ試しに、ちょっとやってみよか?

はい、じゃあ、ここそっと触ってな、

次にここやさしく押したらええねん。

ちっちゃいとこやから、指先でそっとな。力入れたらアカンよ。

あーん、もうええみたいやん…、バッチリやん。

ほな、あんたのそれ、入れてもええよ。

あん、ゆっくり入っていくわ。

だんだんと入っていくやん、ん、ええ感じやろ。

ちょっと待ったって、急に。そんな大きいのはアカンって。

ウチのここ見て。

入れるモノをそこの部分に合わせてから挿入したらええねん。 

いれるモノのサイズに合わせられるんやで、すごいやろ。

な、小さいくても、なんとかなるねんで。

俺のみたいに大きいのを入れるときはどうするのか?

俺は大きいのんをぶち込みたいんやって?

大きいのは無理や。無理矢理入れようとしたら、わやくちゃやがな。

んもう!だめだめ。

どうしても入れたいときはどないするんやって?そんなときはな、

初めに半分にしたらええんよ、

まず半分入れるやろ。ほんであとからまた半分入れればええや。

二回もできて楽しいやないの。

見てみて、ここ。「えぇよん」て。出てるやろ、それならええねん。

じゃあ他のいろんな女に出してやろうって?いやん、

そんなイケず言うたらアカンよ。

攻めるばっかりじゃなくて、時には攻められたい?

バンバン攻めて出して出して出しまくってくれ?

やっぱりアンタ好きなんちゃう?

入れたり、出したりを繰り返すのが楽しい?

ふふ…欲しがり屋さんなんやね。

じゃあ、ウチにもあんたのが簡単に入るようにしておくわ。

驚いたらアカンよ、ふふ…。

え、入れたり出したりするところを、見たい?

もう何言うてるの、かなわんな…。

 ファック…、言うんやろって、やめてぇな、恥ずかしい。

え?、ウチのエッチな画像も送って欲しいって、

何言うてんの、この人ったら。

あんな、ファクスは手紙や文書を送るものやで、

そんなことに使ったらアカンって…

 

 


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No.29 勝負下着 [日記]

 え、何?、アタシがマツコに似てる?大きなお世話よ。

 アタシの勝負下着、どんなのかって?何。この人急に飲み屋に来てなに言い出すの…

 もしかして、下着メーカーにお勤め?そんな筈はないわよね。興味本位でしょう。

 こんなアタシの下着のこと、ホントに聞きたいの?きゃ~、あんた変態?デブ専?

 あはははは、そんなこと聞いてどうするのよ。今夜のオカズ?まさかね…

 もうちょっと酔わせてくれたら教えちゃってもいいかな~、なんてね。ごっち~。

 ところでさ、このお店は初めてでしょ。こういったお店、よく来るの? 

あ、そう。自分は違うけどこの手のお店は好きなのね。そうよね、お客さん同士

仲良くなれるのがいいわよね。アタシもそれ目当てでこのお店通ってるの。

じゃ、乾杯しましょ、よろしく~。

 で、勝負下着の話よね。

 アタシのは後ろから見ると、Tの字に見えるやつよ。予想どおりでしょ。

タテの部分はしっかり、お尻の割れ目に食い込んでるわよ。もちろん左右の部分も帯状よ。

 予想通りでしょ。色?、いろんなのがあるわよ。ベージュっぽいのから、臙脂、濃紺、

金色なんてのもある。

 素材はシルクって、決まってるわね。もちろん普段は、木綿でできた実用第一のを

身につけたりはするわよ。でも、勝負下着でしょ。テカテカに光るシルクよ。見栄えが

いいし肌触りが違うものね、いいのよ、これが。 

 サイズはフリーサイズよ!あら、あたしがデブだからって、変な心配しないでちょうだい。

 ほら、あたしたち、普段から胸なんか隠さないじゃない、余裕で見せちゃうじゃない。

乳首だってなんだって。別に恥ずかしくもなんともないけどさ。

 そんなに大きくて柔らかかったら走ったら揺れて困るだろうって? 走らないもん、あたし。

 なんなら触ってみる?いいわよ、あんたならタダで! なに逃げてるのよ。

せっかくサービスでいってあげてるのに。

 勝負下着をなんて呼んでるかって? 

 決まってるじゃない、「まわし」よ!アタシ関取なんだから。それに関取にはゲイが多いのよ。


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